外壁塗装の知識

外壁塗装の流れ


外壁塗装工事はどの家でもどの業者でも全て同じというわけではありません。
壁の材質や現在の外壁の状態などでかかる日数なども異なってきます。特に工事日数は天候によって左右されます。


工事に入る前には近隣への挨拶です。これは業者が粗品を持って挨拶にまわってくれますが、施工主自身が工事の1週間ほど前にきちんと挨拶しておくようにすべきです。工事の音、塗料の飛散、塗料の臭いなど、工事期間の迷惑が及ぶわけですから事前の挨拶で誠意を見せておくことは余計なトラブルを避ける最良の方法です。


工事は、足場組からスタートします。たいていは、半日から1日で終わります。足場を設置したらその周りにメッシュシートを張り巡らします。塗料の飛散を防止するためのものです。


2日目は業務用の高圧洗浄機で外壁の汚れを一気に落とします。その後2、3日かけて乾燥させます。しっかり乾燥させることでその後の塗料などがしっかりと密着するのです。もし水分が残っている状態で塗料を塗ると、壁の中に残った水分が太陽光などで膨張し、壁に泡のようなフクレが出来てしまったりします。


5日目は下地処理をします。新しい塗料がちゃんとくっついてくれるように様々な処理をします。ヒビ割れの補修、剥がれ落ちた壁にモルタルなどを詰める補修、目地のコーキング工事、パテ埋めなどの細かな作業です。さらに塗料がついてはいけにところをシートやテープを貼る養生も行います。


6日目にやっと本題の塗装が始まります。外壁塗装の工程は下塗り、中塗り、上塗りに分かれますが、これは塗料や塗装方法によって異なってきます。しかし塗料による保護を強めるため、全部で3回以上は塗ることが必要だといわれています。業者によっては4回を基準にしているところもあります。
また、下塗りを2回しなくてはいけないほど外壁が痛んでいる場合もあります。

下塗りは上塗り用の塗料がしっかりと壁に密着するための薬剤を塗るという下地処理の一部のようなものです。ボロボロになった壁の中にしみこんで固まります。
痛みが激しい壁の場合は下塗り塗料を種類を変えて複数回塗る時があります。その回数分費用も高くなります。



7日目は中塗りをします。塗料は上塗り用のものを使うこともありますが、塗料によっては専用の中塗り塗料を塗った上から上塗り塗料を塗るという場合もあります。
中塗りと上塗りが同じ塗料であることが多いため、タチの悪い業者などは中塗りをしていますと称して、上塗りだけをしてゴマかすことがあります。

この場合、後から中塗りを行ったかどうかを確認することは難しく、その不具合が起こるのは数年後ですから増々やっかいです。そのような事にならないため中塗りだけできちんと1日使い、中塗りと上塗りの日を分けることが手抜き防止となります。


8日目は一番メインの上塗りです。見た目や外観がガラリと変化するので、色選びに一番熱心になるのが上塗り塗料です。
模様がついたサイディングやモルタル仕上げの場合は、透明な上塗り塗料を塗るだけの場合もあります。

また、中塗りと上塗りの塗料は同じでも少しだけ色を変えてもらうことができれば、
塗り忘れの防止にもなり、今どこを塗っているのかも分かって便利です。

さらに外壁や屋根以外の部分の塗装も行います。破風板、鼻隠し、軒天、雨戸、ベランダ、鉄部、木部など様々な部分(付帯部)も期間内に塗装します。
雨戸などは外せるので、雨の日などに業者さんが持ち帰って業者さんの倉庫内で塗装するということもあります。

外壁の塗装が終わると、屋根に関しても高圧洗浄や屋根下地の処理、下塗り、中塗り、上塗りと進めていきます。屋根は絶え間なく風雨にさらされ、強い日差しも受けていますから外壁以上に過酷な環境下にあり、不具合が出やすい部分といえます。


9日目には屋根の下塗りをします。屋根の材質や状態にあった塗料を使います。


10日目には下塗り塗料の縁切りという作業を行います。これはコロニアル屋根などに必要な作業で、塗装した後乾くと、屋根と屋根が塗料でくっついてしまいます。そのままでは雨水を中まで侵入させて雨漏りの原因となってしまうので、縁切り作業を行います。縁切りをしない屋根では中塗りを行います。


11日目には上塗りをしますが、中塗り塗料が乾いてから上塗りを行うので、通常上塗りは中塗りの次の日になります。中塗りと同じ塗料を使うため外壁と同じように、少し色を変えて塗忘れや塗りムラを防ぎます。


12日目には養生をはがします。作業上で出たゴミなども業者さんが持ち帰ってくれます。
そして業者による確認作業と施主による確認作業をします。後からトラブルにならないように、隅々まで念入りにチェックをするようにします。今後10年間くらいは塗装リフォームはないので、確認作業はしっかりします。

足場が設置されているうちなら、不具合の手直しもやりやすいので目こぼしのないようにします。


13日目は足場の解体をして清掃作業をします。家を囲っていた飛散防止シートと仮設足場を解体すると新しくなった家全体を見ることができます。この時にも気になるところがないか再確認します。

確認のポイントは一昼夜を通して確認することです。昼間の見え方、夕方の見え方、夜の見え方と太陽の光の当たり具合によって塗りムラなどを発見できることがあります。様々な状況下で確認してみることが必要です。


14日目は引き渡しになります。工事の内容に問題がないことを納得すれば引き渡しになります。近隣の方々にも工事が終わったことの挨拶をしておきます。